/R/ スプールバルブフィルタ交換 ▼
さて今回はVTECエンジンの要、スプールバルブのフィルタ交換ですが、
作業説明の前にまず「スプールバルブとは何ぞや?」と言うところから説明していこうと思います。
VTECエンジンとは、「インテグラって何? 」でも触れたとおり、
高速と低速、2種類のカムを切り替えることで、
通常のNAエンジンよりも優れた能力を発揮するものなのですが、
このカム(正確にはカムを受けるロッカーアーム)
の切り替えを行っているのが、スプールバルブです。
で・スプールバルブは油圧によりカムを切り替えるピストンの制御を行っているのですが、
これが年式を経てくると、オイル漏れを起こしたり動作不良に陥ったりしてきます。
その為、このスプールバルブのフィルター兼パッキンである今回の物を交換するわけです。
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これがスプールバルブフィルタ。 品番も一応解るように、画像はこんな感じで。 |
交換にあたって、まず新品のフィルタを入手しなければなりません。
これは近くのホンダのディーラーで「スプールバルブのフィルター下さい。」と言えば、
大抵車検証を提示するくらいで手に入ります。
でも、受付のおねぇちゃんにいきなりそんな事言っても
(相手がよほどの手足でない限り)
、キョトンとされると思うので、
直に整備士の人に頼んだ方が賢いかもしれません(^^;)。
値段は自分の場合、\840+消費税でした。
ただのゴムパッキンとフィルターなのに、結構な値段だと思えますが、
まぁ良しとして入手してください。
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赤丸の明らかに「わたしゃ、一仕事してまっせ!」ってかんじのパーツが、スプールバルブです。 |
さてフィルターが手に入ったら、次はスプールバルブの場所ですが、
なにも悩むこと無く、エンジン向かって左に煙突のようにニョッと頭を出してる物が、正にそれです。
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こんな感じでオイル垂れ対策。 |
そんな訳で取り外しへ・・・行く前に、
スプールバルブは油圧制御ですから、当然そこにはオイルが流れてますので、
取り外せば当然当然オイルが垂れてきます。
とはいってもドバドバ漏れるわけではなく、中に残っているものがチョロッと出る程度ですので、
ウエスかなにかをその下に敷いておけばOKです。
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右のボルトがちょっと隠れちゃってますが、赤丸の3つのボルトを抜き取ります。 |
そんな訳でいよいよ取り外し。
スプールバルブにつながっているカプラー等は邪魔なので全て取り外して、
右の画像の赤丸で囲んだ3つのボルトを抜き取ります。
結構入り組んでて大変ですが、工具を上手く組み合わせて、
ボルトの頭をなめないように注意しながら抜き取ってください。
因みに後述しますが、このボルト、かなり取り付けトルクが低いので、
間違えて締め込まないように注意です。
自信の無い人は「反時計回り・・・反時計回り・・・」とつぶやきながら作業してください(苦笑)
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取り外したスプールバルブ。
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ボルトを取り外せばスプールバルブは取り外せますので、
漏れ出したオイルをふき取って、ついでにスプールバルブやその周辺も綺麗にしておくといいと思います。
後は「ほーこれがスプールバルブかぁ・・・。」と一通り眺め、飽きてきたらフィルターを交換して下さい(笑)
フィルターを交換したら、後は取り外した時と逆の手順で、カプラー等も忘れずに元に戻せばOKです。
But!! ここで重要な注意事項!
このスプールバルブを固定してい3つのボルト、
見た目以上に締め付けトルクが低く、数値で言うと確か1〜1.5k。
言葉の表現としては、手締めで回らなくなったところから、キュッと一締めするくらいだそうです。
これを解らずにドンドン締めこんでいくと、
最終的にボルトがカキン!という寒い音と共にねじ切れ、
最悪エンジン内部にボルトの先端を置き去りにするという、収集の付かない状態に陥ります。
ので、くれぐれもこのボルトの締め付けはソフトに行ってください、
そうしないと
自分のように「いやぁ〜、折っちゃいましたぁ。」と、
こっ恥ずかしい思いをして、フィルターを買ったディーラーへ駆け込むことになります(爆)
さて交換後のインプレですが、今回はメンテナンスなので、
インプレと言える程のものはありませんね(苦笑)
でもやっぱりパッキンが新品になった分、スプールバルブ回りのオイル漏れは和らいだ感じがします。
まぁスプールバルブフィルタの交換なんて、VTEC搭載車特有のものなのですから、
折角の機会にやってみても、損は無いんじゃないでしょうか?
そんな訳で今回のプロジェクトは終了です。
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