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■2001年 04月07日 サーキット初体験!
前々から行こう行こうと思っていたのですが、ついにその機会がやってきました。
サーキット走行です。
おお、なんと神々しくてカッコイイ響きでしょう・・・。
「峠」も渋いですが、やっぱり「サーキット」と言うのは、 公に認められたステージの為か、一線違うものを感じます。

が・そんなイメージのサーキットも、 最近では大分身近な存在になってきていて、 車とそれなりの装備さえあれば、 スキーやゴルフをするよりも簡単に走行できるようになってきています。
現に今回、自分のように何の知識も資格も無い人間が、 そのサーキットで走行してきたのですから、いい証拠ではないでしょうか?

話を戻して続きですが、 今回、初のサーキット走行を行う切っ掛けとなったのは、 これも前々からサーキットデビューするならココ!と考えていた、 地元愛知の作手 (「ツクデ」と読みます。) の奥地にあるオートランド作手ALTで、 初心者限定体験走行会が行われると言う記事を目にしたことからで、 『おお、これだ!!』と思って即行で申し込みを行い、参加する事になりました。

隠していたわけじゃないですが、自分も今年で24歳。
なかなか「初めて」という体験がご無沙汰になってきていますが、 今回のサーキット走行は、正にその初体験です。
自分のお気に入りのサイトの一つ あきとしさんのホームページ
「初めてサーキットに行くというのは、子供の頃の初めての遠足の様。」
といった感じで例えられていましたが、本当にその通りで、 走行会の何週間も前から、ヘルメットやグローブの装備を買い揃え、 天気予報を気にしたり、色々な資料を読みあさり、ワクワクしながら当日を待ちました。

そして今日は、待ちに待った走行会の日!
危ぶまれた天候も、前日までの予報が嘘のような晴天となり、 いつもなら昼過ぎまで眠っていても寝足り無いはずなのに、 その日は朝6:00に元気良く起床、そのままテキパキと支度を整えて、 一路会場となるALTを目指しました。

途中、事故渋滞や花見渋滞に阻まれながらも、 県道35号をひた走ること1時間ちょっとで無事ALTへ到着。
時刻はまだ午前9時前で、受付開始は9時からなので、 ちょっと早かったかなと思いつつMyインテを駐車場へ連れて行くと、 なにやらものものしい集団が走行準備を行っていました。
「へ?ひょっとしてこの人達、自分と同じ参加者?(汗)」
と、一瞬焦りましたが、どうやら自分達の会がサーキットを使用してない、 午前中の間に行われる走行会のグループだった様で、安堵。
冷静に周囲を見回すと、自分が参加する「初心者限定体験走行会」に出るらしき人は見当たらなかったので、 横からこっそりと、その午前中に行われる走行会のミーティングを伺ったり、 走行の様子を見学する事にしました。
しかし事前に下見をしていたとは言え、 やはりいざスキール音を響かせながらサーキットを滑走する車を見て、 今日同じ場所を自分が走るのかと思うと、かなり緊張してきました(苦笑)
そんな状態でしばらくすると、 どうやら自分と同じ会の参加車と思しき人たちが続々と駐車場へやってきたので、 頃合を見計らって自分も受付を済ませ、 今日一緒にコースを走るだろう、車とそのオーナーを横目で眺めていると、 この走行会に一緒に参加して下さると言っていた、 (「祝・E−miさん復活記念 撮影OFF」 で知り合った) daikiさん駆るスターレット号が助手席にポン太さんを乗せて登場。
「お久しぶりです〜。」
と軽く挨拶した後、daikiさんも受付を済ませ、今回は見学のポン太さんを残して、 そのままALT事務所2階で行われる午前の座学(講習)を受ける事になりました。

しかしこの座学が「そこまで・・・?」級に親切で、 最初に配られた資料をもとに、「ドリフト」から「アンダーステア・オーバーステア」等々、 講義中に逐一説明が入るため、横に座っていたdaikiさんからは、途中で
「まだですかねぇ?早く走りたいんですけど・・・。」
とボヤキが入る始末(苦笑)
それでもなんとか講義が終了し、 学生時代以久々に来感じるような開放感に浸りながら(苦笑)、 午後の走行に向けて各自車の準備にかかりました。
この時間では車の荷物を降ろしたり、灯火類にテーピングをしたり、 各部の点検などをしました。
一応「初心者限定」のお題目どおり、インストラクターの人が各車両を見回ってくれたいたのですが、 Myインテは一見された後 「問題ないですね。」 と、飛ばされました(爆)
その後もインストラクターの人に 「おかしいなぁ・・・初心者限定のはずなんだけどなぁ・・・」 と、ジロジロ見られて絡まれる始末。
でも信じてください、確かに車は初心者じゃないですが、 「僕は本当に初心者なんです!!」(泣)

まぁ、そんなこんなでインストラクターの人とも交流を深めながら、車の準備も無事完了。
お昼は、ALTのほうから自家製カレーライスが提供されたので、 それを頂きつつ、午後から始まる走行を前に、午前の残りグループの走行を眺めていると、 インテRがタコ踊りしながら1コーナーに突っ込んでいました・・・(汗)
よりによって、これから走ろうと言う寸前の食事時に、 嫌なものを見た・・・と、タイヤバリヤに頭から豪快に突っ込んだインテRを見ながら、 ラジエータ込みで30万コースかなぁ・・・等と思っていたのですが、 幸い軽症で済んだようで、そのまま自走してピットに戻っていきました。

カレー食事中のdaikiさんのスプーンが止まる。その視線の先には、こんな光景が(冷汗)

『まぁ、なんにせよ明日は我が身・・・。』と、心を引き締めながらカレーを平らげ、 コンセントレーションを高めようとしていると、 今日の走行会を仕事の関係でブッチした、自分の古くからのツレが、 愛車のマーチを引き連れて見学に登場。
折角だったので、daikiさんとポン太さんに紹介して、 しばらくそいつとダベっていると、とうとう自分達の走行時間がやってきたので、 いそいそと車に乗り込んで、ピットへ移動しました。

ピットから一枚。Myインテの前に居るのがdaikiさんのスターレットで、 その横に立っているのは、助手席同乗のポン太さん。

インストラクターの人の指示に従い車をピットに並べ、 車から降りていざコースを見回すと、なんともいえない圧迫感を感じました。
やっぱり外からギャラリーとして眺めていた時とは全く違う、 『今から此処を走るんだ・・・』という緊張感があります。
今回の走行は、駆動系によってFR・4WD・FFの3つのグループに分けられ、 それぞれがローテーションを組んでコースを走る事になっていて、 自分達のFFグループは初回ラストからのスタートだったので、 上がり気味の気持ちを抑えつつ、順番が回ってくるまで、 先の2グループの走行をピットから見学しました。
最初の走行の数周は、やはり「初心者限定」のお題目どおり、 インストラクターの人が運転するペースカー(カプチーノ)の後ろについて、 ラインを確認しながらの走行で、3・4周したところでペースカーが抜け、 各自各々のペースで走行できるようになります。
そんなわけで最初のグループがコースを数周し、 フォーメーションラップが終わって、各自自由に走行を開始。
自分と同じ「初心者」の枠で入ってきた人たちが、 どういう走りをするのか凄く興味があったのですが・・・
キィー!!
「へ?」
キキキキ・キィー!!
「なんですか、その音は!?(汗)」
なんといきなりスキール音を響かせながらカッとんでいる車が何台かいて、 ちょっと青ざめました。
午前の座学では「ドリフト」とは・・・「アンダーステア・オーバーステア」とは・・・とか、 のほほんとしたノリだったのに、午後からのこの光景はもう詐欺です(汗)
『あわわわわ・・・おらぁ、なんかとんでもねぇところにきちまっただぁ〜!』
と、内心逃げ出したくなりそうな衝動に襲われていると(苦笑)、 いつの間にか自分達のグループの番が回ってきていて、 いそいそとヘルメットとグローブを身に付け、弱パニック状態のままコースイン。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

初走行終了(爆)
いや、冗談無しに本当にそんな感じでした(苦笑)
もう何がなんだかわからないまま、気がついたらチェッカーフラグが目に入って、 そのまま第一ヒートが終了。
危うくピットの入り方も解らなくなるくらいでした(汗)
強いて感想を言うなら
「ヘルメットをつけてると運転し辛い。」
ぐらいです(苦笑)
そんなわけで、もう何がなんだかわからないまま終了した第一ヒートの興奮を、 自分が抑えようとしているなか、回りは既に第二ヒートの走行を開始。
第二ヒートからは、はじめからペースカー抜きで自由に走れるので、 結構皆攻め込む人が多く、コースのあちらこちらでスピンしている車がいました。
『すごいなぁ・・・公道でああなったら大事故だもんなぁ・・・』
などと、わけのわからない角度からサーキットの偉大さを痛感していると、 ポン太さんがテクテク歩み寄ってきて、Myインテを一見し一言
「煙噴いてません?」
言われてみると、確かにボンネットの隙間から白い煙が炊飯器のように噴いてます(爆汗)
サーキットを走るとトラブルも増えるとは思っていましたが、 いきなり煙を噴くとは思わず、ビックリしてボンネットを開けて原因を調査。
はじめ煙の出所がインマニ後ろ辺りからのように思えたので、 エレメントかその周辺からオイル漏れが発生しているのかと思われましたが、 突き詰めていくと、どうやらブレーキフルードが噴いたことが原因と発覚。
そういえば先週、今日に備えてブレーキパッドを新調した時に、 フルードの量を調整しなかったので、それがいけなかったようです。
なんにしてもこのまま放って置くのはよろしくないので、 インストラクターの人にキッチンペーパーを恵んでもらい、 それに余分なフルードを吸わせて応急処置しました。
走行車両の中にはこんな車も・・・。
フェラーリ?
で・自分がそんな事をやっている間に、 コース上では180SXが3コーナーの土手に乗り上げたり、 女性ドライバーのアルテッツァが最終コーナーで回ったりで、 レッドフラッグが振られることもしばしばの白熱ぶり。
気が付けが自分もあっという間に、第二・第三ヒートを走り終え、 最後の第四ヒートを待つばかりとなっていました。
この間、折角の機会だったので、 インストラクターの人が運転するカプチーノの助手席に乗せてもらったのですが、 コーナーの一つ一つを親切に解説しながら運転してもらえたので、とても勉強になりました。


さて、最終ヒートを待ちながら、サーキットと言う環境に大分感覚が慣れてきて、 daikさん&ポン太さん、あといつの間にかピットに関係者として入ってきていた、 ツレのマーチ乗りと話をしていると、 コース上の3コーナーから4コーナーのアプローチでロードスターが挙動を乱だし、 弱タコ踊り状態になっていました。
「あぶない・・・!」
と一瞬ヒヤっとしましたが、なんとか態勢を立て直したようで、 安心・・・・・したのもつかの間、今度はその後ろを走っていたスカイラインが追突を避けるために急停止、 更に後ろを走っていた180SXがそれを避けようとしてスピンしたかと思うと、 なんとそのまま土手に乗り上げて、 横転してしまいました。
一瞬の出来事にその場は騒然となりましたが、 すぐさまインストラクターの人の指示で救助へ向かうと、 (車は無残な姿になっていましたが・・・)幸いドライバーの人は無事でした。
この事故で走行は一旦中断となりましたが、 それでもスタッフの人達が慣れた手つきで処理を済ませ、しばらくして再び走行再開。
『初走行でいきなり凄いもの見ちゃったなぁ・・・』と、 すっかりビビっていると、そんな心境などお構いなしに、 間髪いれずに自分達FFクラスの最終ヒートが開始。
重い足取りながらも、並び順の関係から (後ろに車がいっぱい待っていたので)、 押し出されるようにコースイン。
『とりあえず、しばらくは大人しく走ろう・・・』
と思いながら1コーナーをインベタで抜け、 2コーナーへむ向かって軽く加速、手前でブレーキを踏んで曲がろうとしたところ・・・ フニュ。
『わぉ〜ブレーキがフカフカだぁ〜♪(爆汗)』
先の走行でフルードを噴かしたり、キッチンペーパーで吸い出したりしていたので、 これが話に良く聞くペーパロック現象かァ・・・と、妙に冷静に理解しながらも 『とりあえず、しばらくは大人しく走ろう・・・』なんて思わないで、 2コーナーに飛び込んでいたら・・・と、ちょっと背中に冷たいものを感じて(汗)、 仕方なくそのまま低速運転でノロノロと周回。
途中、軽自動車に道を譲る屈辱を味わいながらも、 その後ろにいたAE111レビトレの姿が目に入り、妙なライバル意識が沸々と沸いてきました。
で・しばらくすると、 ブレーキはフカフカしているけど「案外踏めば止まる。」という事が解ってきたので、 レビトレに後ろにつかれた状態で、なんとか頑張って走行。
その甲斐あってか、ブレーキにエアがかんだ状態でありながらも、 この走行で本日最速ラップが出ました。 (といっても、超鈍速ですが・・・)
ちなみにAE111との勝敗ですが、バッチリ勝ちました! ・・・・・ストレートだけ(最低)
レビトレのドライバーの人ゴメンナサイ、きっと邪魔でしたね私・・・m(頭)m

まぁそんなわけで気がつけば時計はもう午後4時を指し、日が少し暮れてきたところで全クラスの走行が終了。
インストラクターの人の指示でコースから駐車場に戻り、 再び事務所2階で本日最後のスケジュールとなる反省会に移りました。
ここでは自分達の今日のラップタイムの一覧表や記念品をもらい、 各自の感想などを話したのですが、自分が
「初心者限定と聞いていたけど、初心者じゃないような人が居た。」
と訴えると
「サーキット初心者であって、それまでの下積みがある方はいるでしょう。」
と、一蹴されました<そんなのやっぱり詐欺だよ〜(苦笑)

さて反省会も終わり、これで「初心者限定体験走行会」は終了。
午後4時以降のフリー走行をしばらく眺めた後、 daikiさん達はこれから本宮山空線に走りにいくという、 耳を疑うような事を言って撤収(汗) (サーキット走った後なのに・・・)
1コーナーアプローチでのGraFEさんフェリオ。
自分はというと、数日前にネット上でALTの走行記録を読ませていただいた、 シビックフェリオ乗りのGreFEさんとお会いする事が出来、 ご好意で助手席同乗などをさせていただいたりして (初対面というのに、とても親切にしていただきありがとうございました。>GraFEさん)、 終業時間の午後5時過ぎまで居座り、お腹いっぱいの状態で帰宅しました。


そんなわけで、自分のサーキットデビューはこんな感じで (フカフカブレーキに苦しめられはしたものの・・・) 無事終了。
感想としては、ちょっと怖いという感じもありましたが、 やっぱり愛車を思う存分走らせることが出来る爽快感がとても気持ちよかったです。
本当ならコースのポイントやラインなんかを語りたいところですが、 自分はまだまだそんな事を言えるレベルには達していないので、今回は見送ります。
でも、早くそういう話が出来るように頑張って練習していきたいと思いました。

最後に、あまり気は進みませんが、 一応自分の今回の走行タイムを戒めと言う意味も踏まえて、載せる事にします(苦笑)

Alt Short Best Time: 32.596 (2001/04/07)

生まれてはじめてスポーツ&サーキット走行をした人間のタイムですので、 標本と言う意味でとらえてください。
因みに周囲からは 「VTEC車のタイムじゃない。」 と言われました(号泣)
まぁ車を壊さない程度に、これからゆっくり先に進んでいこうと思います。
とりあえず次回は1秒縮めて、31秒台を目標にします・・・それでもまだ鈍速ですが。

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