/R/ ついに着手!禁断の足回り交換 ▼
車のローダウン化は、車体の負担につながりますし、下回りを擦る可能性も増える為、
今まで敬遠してきたのですが、今回 瀬戸の加藤さんより、ご好意でサスを頂いたので、
これも何かの縁と覚悟を決め、ついに足回りの交換をすることになりました。
とは言っても、これはこのレポートを書いている現在から、かれこれ一年も前の事。
本当はもっと早く書き上げるつもりだったのですが、
足回りの交換手順は、結構色々な場面で紹介されている内容で、
それほど要目なものでもないと思っていたので、保留のままにしてきました。
いえ・・・ゴメンナサイ、タダのサボりです(苦笑)
まぁ、事情はどうあれ、幸いな事に今回 ぐうたらの製作者(自分)の背中を後押しする形で、
さとしさんより本レポートの製作依頼を頂いたので、薄い記憶と無い知識を振り絞って、
ようやく執筆させていただくことになりました。
前置きは以上として、記憶を一年前に戻し、あたかも先日の出来事のように綴っていこうと思います。
無論、どうあがいても一年前の話であることは変わら無いので、
一部怪しい部分や不明瞭な点があると思いますが、ご了承ください(苦笑)
さて、加藤さんから頂いたのはスプリングで、
純正のショックに取り付けることも出来たのですが、
純正の足回りはできればバラしたくなかったし、
セオリー的にショックも交換した方がいいと思ったので、
まず足回り一式を組み立てるのに必要なパーツを集める事にしました。
当然手元には頂いたスプリングがあるので、残り必要なものは ショックとアッパーマウント。
蛇足的な説明になりますが、
ショックはそのままショックアブソーバー、ダンパーの芯になり、
バネの特性として上下に伸縮するスプリングの動きを、車の足回りとして制御する物で、
アッパーマウントはダンパーの上にのる皿、
物によっては、ピロとよばれる樹脂部分を金属製にした物や、
キャンバーを調整できるタイプの物もあります。
話を戻して、差し当たりこの2点が必要だったので、最近はすっかりおなじみとなった通販で、
ショックはカヤバの「SUPER SPECIAL for STREET」、
アッパーマウントはクスコの「ピロボールアッパーマウント」を購入。
合計77、380円、定価で揃えると全部で10万以上はするものなので、そこそこお安いとは思います。
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左が着色後。 個人的にはかなりOKなんですが、ダメですか・・・?(汗) |
ちなみに「SUPER SPECIAL for STREET」は残存する数少ないDA用ショックの中で、
更に数少ない減衰力調整式で、値段もなかなかな手ごろだったので選択。
「ピロボールアッパーマウント」は、他にDA用のアッパーマウントが見当たらなかったので、
・・・というよりタダ単純に青色だったので選択(爆)
しかし、これでとりあえず必要なものは全部そろったと思ったら、
「ピロボールアッパーマウント」の取説から、純正アッパーマウントに付いているゴムシートが必要と解ったので、
正式名称「スプリングマウンティングラバー (F:51686SK7004 \1,560/R:52686SK7004 \1,560)」
をディーラーで購入して、ようやく足回り一式が組みあがるパーツが揃いました。
あ、それからこれらの商品が到着するまで、ただ待っているのは退屈だったので、
ちょっと錆ついていたスプリングをサンドペーパーで磨いて、塗装しました・・・無論色は青です(爆)
さて物が揃ったらお次は講師。
何分、足回り交換の作業は今回が初となる上、
車の走行に直で影響する部分な為、ド素人が気安くイジれるものでもなかったので、
強力な助っ人が欲しいところ。
で・白羽の矢を立てたのは、毎度お世話になっている豊橋のtakさん。
HONDAの整備士さんですから、これ以上の適任はありますまい。
早速メールで連絡、報酬に焼肉をおごる事を約束して、契約成立。
蒸し暑い8月の盆休みの中、takさんには午前中から地元安城に足を運んでもらい、
行き付け?の屋根のある洗車場にて、日光を避けながら作業をする事になりました。
ちなみに今回の作業をするにあたって、用意した工具は以下の通り。
ジャッキ:できれば楽でしっかり車体を上げられる油圧式。
ウマ(リジッドラック):足回りの交換ともなると 安全&作業的に必要。
ラチェット&ボックスレンチ:必要なサイズはちょっと忘れましたが、確か10mm前後の標準セットでOK。
メガネレンチ:同上。やっぱり両方あったほうが楽。
これらに加えて、本当ならスプリングを縮めるスプリングコンプレッサーが必要なのですが、
今回、自分は純正の足回りを一切ばらさない上、
頂いたスプリングが縮めなくてもショックとアッパーマウントが組めてしまったので、
無くて済みました。
さて、必要なものは全て揃ったので、早速作業開始。
takさんの指導のもと、まずリアから取り掛かります。
画像(1)
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左がロワアームとショックを固定しているボルトで、右はブレーキホースで見えないですが、トレーリングアームを固定しているボルトです。 |
ホイールのナットを緩める→ジャッキアップ→ウマかけ→ホイール取り外し・・・と一連の作業を行い、
画像(1)の赤丸で囲んだボルトを取り外します。
今回はこの2本しか外しませんでしたが、作業がしづらいようなら、
邪魔になるスタビライザーやアッパーアームのボルトも取ってしまった方が、
楽に作業できると思います。
それからこの辺のボルトは一度も外したことが無いと、結構固くなっていると思いますので、
ナメてしまったりしないよう、しっかりした工具で作業してください。
下のボルトが外れたら、今度は上のアッパーマウントのナット2つを外します。
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リアのアッパーマウントは、ここ。真ん中のゴムカバーも邪魔になるのではずします。 |
リアのアッパーマウントは、DA6の場合トランクルームのちょっと奥にあるカバーを外すと、
簡単に見つかりますが、車種によってはリアシートを取り外さなければ見つからないものもあるようです。
それからアッパーマウントのナットを外すと、ダンパーが完全にフリーになるので、
いきなり抜け落ちない様に気をつけてください。
この作業は器用にやれば一人でも出来ますが、できれば2人でやった方がいいと思います。
アッパーマウントのナットを外したら、あとはフリーになったダンパーを抜き取ります。
多分引っかかってなかなか取り出せないと思いますが、
バール等(自分の場合、油圧ジャッキの棒)を使ってロワアームを押し下げながら、四方にコジって頑張ってください。
個人的にはこの作業が足回りの交換で一番大変だと感じました<ただ不器用なだけ?(苦笑)
ダンバーが抜き取れたら、後は逆の手順で新しいダンパーを取り付けるだけですが、
各部の本締めはアームをジャッキで上げて、
サスペンションに車重がかかっているのと同じ状態にして行ってください。
それから自分の場合、純正のダンパーは一切バラさないので、
新しいものを組んで交換するだけでしたが、そうでない場合は、
ここで純正ダンバーをバラして、流用するパーツを取り出す作業が加わります。
画像(2)
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ダンパーフォークとダンパーを固定しているボルトが隠れて見えないですが、実物を見ればすぐわかるはずです。 |
リア左右が終わったら、お次はフロントです。
手順的にはほとんどリアと同じですが、
まず画像(2)の赤丸で囲んだブレーキホースの留金とボルト2本を取り外します。
フロントはリアと違って、ブレーキホースがショックに固定されているので、
注意してください。
それからボルトを取り外すと、ダンバーフォーク
(ショックとロワアームを繋ぐ二股の部品)が完全にフリーになるので、
ドライブシャフト等を傷つけないように注意してください。
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フロントアッパーマウントの画像。 赤丸で囲んだ2つのボルトを外します。 |
ダンパーの下部が取り外せたら、今度は上のアッパーマウントのナット2個を取り外します。
これでダンパーは完全にフリーになるので、
後はリアと同様に上手くコジって抜き取って、逆の手順で新しい物を取り付けるだけです。
注意する点は、ショックとダンパーフォークの付け根の溝を合わせることと、
リア同様、本締めはアームを押し上げて、
サスペンションに車重がかかっているのと同じ状態で行うことぐらいです。
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新・旧比較、左がフロント、右がリア用。性能は置いておいて、とりあえず見た目は派手になりましたね(苦笑) |
さてフロントの作業が左右とも終われば、これで無事足回りの交換は終了。
軽く車を動かしてみて、異常が無いようならばOKです。
文章で書くと簡単そうですが、実は本当に簡単です(苦笑)
ただこれはどんな作業にも言えますが、慣れないと簡単な作業でも大変です。
自分は足回りの交換は今回が初めてだったので、
作業が終了した後は、疲労で何もする気が起きませんでした(苦笑)
交換後のインプレですが、当然ですがやっぱりロール量が減ったので、
コーナリング中の安定感が上がって、かなり曲がりやすくなりました。
ただしコレも当然ですが、車高が下がった分、
今まで気にもしなかった段差が強敵に変わり、
(バネレートの関係もあると思うのですが)
暗黙の三人乗りとなってしまいました(苦笑)
それから、アッパーマウントのピロ化の関係もあって、
乗り心地はかなりゴツゴツしたものになり、
ちょっとスピードを出して路上の溝などに突っ込もうものなら、
ガン!と、何処か壊れたかと思うくらいの、強い衝撃がはしります。
しかし、それよりなにより見た目!
これが想像以上に格好良くなったので、かなりいい感じです。
やっぱりDAのようなタイプの車は、ローダウンすると、グッと見た目が引き締まりますね。
これを見てしまうと、どうして今まで車高を下げるのを渋っていたのだろう、
と思えてしまうくらいです。
「やっぱり最後は見た目かい!」と突っ込まれそうですが、
総合的な評価としては、走り的にも見た目的にも改善されたので、
個人的にかなり○です。
ただ、走りと見た目の為に、快適性や安全性は確実に失われるので、
足回りの交換を考える場合は、この辺りをしっかり考慮したほうがいいと思います。
という訳で、今回のプロジェクトは無事終了です。
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