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/ ラジエター冷却水交換プロジェクト ▼
1月の車検の際に、ディーラー整備士さんに
「HONDA車はよっぽど気を使わないでもいいけどねぇ。」
ということで、交換をしなかったラジエータの冷却水なのですが、
いざ車検から帰ってきたMyインテをチェックしてみると、
どこで手違えたのか、水か何かを注ぎ足されて、
リザーブタンクに溢れんばかりに冷却水がつまった状態になっていました。
『うわ・・・これはマズイだろう。』
と思っていたのですが、更にそれに追い討ちをかけるように、
つい最近捕まったガススタのボンネットチェックサービスで、
冷却水が鬼のように汚れていることを指摘されたため、
今回意を決して、冷却水の交換に挑戦してみることにしました。
オイル交換すらやったことの無い自分が、
何故いきなり冷却水の交換などをしようかと思ったかというと、
なんでも冷却水の交換というのは、かなり時間と手間がかかる作業らしく、
ショップやガススタなどで頼むと、時間の関係で、
どうしても作業が不十分になりがちという噂を聞いたからです。
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交換用のLLC原液とペットボトル4本・・・あとジョウロ |
さて、そんな訳で今回は自分が冷却水の交換を行った際のレポートです。
まずそろえた物なのですが、当たり前ですが交換用の冷却水。
これは現在LLC(ロングライフクーラント)と呼ばれるもので、
昔はシーズンシーズンで冷却水の交換をしていたらしいのですが、
技術の進歩で冬でも凍らないようになった、優秀な冷却水原液のことです。
ちなみに今回購入したのは「Holts」の青色の物。
理由は・・・ここのページをマメにチェックして下さってる方なら、お解かりいただけますね(苦笑)
でも、今回はそれだけじゃありません。
LLCはざっと見て赤・緑が目に付く色なのですが、
赤は汚れや錆が混ざっても見つけづらそうでしたし、
緑はもともと入っていた物がそうだったので、
交換後の様子が分かりづらいだろう、という理由からでもあるのです。
で・LLC以外はというと、とりあえず排出した古い冷却水を入れるための、
1.5Lペットボトルを4本と、あとは思いつきで役に立ちそうだったので、
流し場に転がっていたジョウロをそろえました(苦笑)。
冷却水は7・8割が水なので、そのまま下水に流しても構わないのでしょうが、
まぁ一応建前ということで、後日ガススタに引き取ってもらう為にペットボトルを用意しました。
あと、本当は車の下に入るくらいの低いバケツがあるといいのですが、
今回は手近に無かったので、通りすがりのジョウロに頑張ってもらうことにしました。
それでは、物の説明は終わったので早速作業です。
今回は事前にネット上でかなりの下調べを済ませておいたので、
頭に叩き込んだマニュアルにそって、サクサクと進めていきます。
冷却水の排出方法は大きく分けて2つあるようで、
一つはラジエター下部の栓を使うもので、もう一つはラジエターホースを抜き取る方法なのですが、
いかんせんMyインテはボンネット内がゴタゴタしていて、
ホースを抜き取るのは大変そうだったので、今回は前者の方法で行うことにしました。
ちなみに交換前、事前にラジエータに専用の洗浄剤を注入して、ある程度の洗浄効果を出し、
更に火傷等を避ける為に、エンジンが冷えていると◎です。
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赤丸の所が栓の位置。あと黄丸のところに「松本」って書いてあるんですけど・・・皆そう?(汗) |
まず初めにラジエータの下側に付いている栓を抜きます。
これは大抵の車はフロント下の手前、左右どちらかに付いているということで、
Myインテも向かって左下にすぐ見つけることが出来ました。
とりあえずこの栓を抜き取って、受け口にバケツ(今回はジョウロ)をセット。
この時点ではまだ、上のラジエータキャップは付けたままなので、
それほどドバドバと冷却水が流れ出ないはず・・・です(ちょっと自身無し)。
それで今度はラジエータキャップを取り外し。
これでさっき栓を抜いた下の穴から、冷却水がダラダラ流れ出ると思うので、
ジョウロからそれが溢れないように横目で見ながら、
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こんな感じでスコンと簡単に抜けます。イイのか? |
ついでにリザーブタンクを取り外します。
これの取り外しは一見難しそうに見えるのですが、
何のことはない、ホースを引き抜いてそのまま上に引っ張ったら、
簡単に外れました。
取り外したリザーブタンクの古い冷却水をペットボトルに移し、
これはこれでかなり汚れていたので、納得いくまでガシガシ洗います。
自分は洗剤水と適当な砂利をタンクの中に入れて、
シャカシャカ振って、中を奇麗にしました。
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フォースをセットして、ちょろちょろと水を注ぎ足します。 |
そうこうしている間に、ラジエータの方の冷却水は流れ終わるので、
一度ジョウロに溜まった排水をペットボトルに移し、
今度はサーモスタッド奥の冷却水を抜く為に、エンジンを始動、
エアコンを暖房Maxにしてしばらく待ちます。
余談なんですけど、DAのオートエアコンの暖房Maxって、最高温度の32度設定で良いんですよね・・・?(汗)
自分はインテの冷却水の量を把握していなかったので、
排水の量でそれを概算しようと、
サーモスタットが開くまで、ラジエータに足し水をしないつもりでいたのですが、
空のラジエータが湯気をヒューヒュー吹き上げるのを見て、
流石に不安になったので、
途中で蛇口直通のホースをラジエータの口にセットして、水を補給することにしました。
この状態で10分ほどアイドリングをすれば、サーモスタットが開いて、
上から水が入り、下からそれが流れる循環が出来上がるので、
後は下から流れ出る水に古い冷却水が混じらなくなるまで、
冷却機関の洗浄をします。
これは結構根気の要る作業なので、納得行くまでとことんやってください。
自分は軽くジャッキアップして車体を斜めにしたり、
冷却水のホースを揉んだりして頑張りました。
大体納得の行くところまで来たら、
エンジンを止め、ホースの水も止めて、下からの水の流れが止まるまで待ちます。
大体ラジエータから水が出きったと思ったら、
初めに外した栓と、ついでにリザーブタンクを元に戻し、
いよいよ新しい冷却水の注入に取り掛かります。
冷却水は、基本的に混合するLLCの濃度が濃いほど凍結温度が低くなるため、
車を扱う環境で一番低い温度を予想して、それに対応する濃度に設定します。
これを間違えると、冬場等に冷却水が凍ってしまい、
ラジエータ等を破損させてしまう恐れがあるので、気を付けましょう。
自分の地元の場合、真冬でも-10℃と行かないので、
今回購入した「Holts」のパッケージの表を参考に、
LLCの濃度をだいたい20%、-15℃くらいの設定にしました。
でも、正直なところこの辺の数値は、とんでもなくアバウトです(汗)
初めはしっかりやろうと思ったのですが、
いかんせんインテの冷却水の容量が解かりませんし、
計量カップを使って丁寧に計る気にもならなかったので、大体でやりました。
まぁ、ようは真冬でも絶対凍らない!って濃度に設定しておけばいいのです(苦笑)
LLCの注入の仕方なのですが、
LLCの成分はとても水に溶けやすい性質なので、
ラジエータに原液を注いで、そのまま水を入れればOK、という記事を目にしたのですが、
自分の場合「まぁ、混ざり過ぎるに超したことはないだろう。」と言うことで、
一旦外で適当な濃度の冷却水を作ってから、注入することにしました。
ただこの際、ラジエータ洗浄時に抜けきれずに、内部に残っている水の事を考慮して、
多少濃い目に作るのがポイントです。
あと、この時点でリザーブタンクの方にも、
ラジエターに注入したのと同じ冷却水を入れておきます。
自分の場合、後々の事も考えてMaxオーバーまで入れておきました。
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こんな感じで泡がプクプクと上がって来るので、様子を見て冷却水を随時注入。 |
さて、冷却水の注入が終了したら、いよいよ作業も大詰め。
最後に一番肝心なエア抜きを行います。
エア抜きとは、ラジエター内に混ざり込んでしまった空気を抜き取る作業で、
これを怠ると後々冷却水不足となり、オーバーヒートの原因になるので、
しっかりやしましょう。
とはいっても、響きはなんだか難しそうに聞こえるエア抜きですが、
実際は何の事はない、ただラジエータのキャップを外した状態で、
ひたすらアイドリングを続ければ良いのです。
そうする事によって、沸騰したヤカンの様に、キャップを外した口から、
ラジエター内に溜まった空気が、ブクブクと泡になって抜けて行くので、
すかさずその分減った冷却水を注ぎ足します。
これをしばらく続ければ次第に泡が出なくなってくるので、
そこまでいけば大体OKです。
エア抜きが終了すれば、冷却水の交換はほぼ終了。
あとはエア抜き作業で完全に抜けきれなかった空気に気を付けて、
しばらくの間こまめに冷却水の様子をチェックし、
不足しているようなら、その都度注ぎ足していれば、直に落ち着きます。
Myインテの場合ほとんど土日しか運転しないのですが、
大体2・3週間で落ち着きました。
ちなみに落ち着いた時点での、リザーブタンクの水位は、Max・Minのほぼ中間あたり。
最初にMaxオーバーまで入れておいたので、
どれだけ初めのエア抜きをサボったか解かりますね(苦笑)
ちなみに、今回交換した古い冷却水はちゃんとペットボトルに詰めて、
スタンドに無料で引き取ってもらいました。
目の前でドボドボ下水らしき溝に流されていましたが・・・(汗)
作業を終えての感想なのですが、
事前に確り下調べをしていたおかげで、意外に簡単に進みました。
というより、もともと簡単な作業なのか・・・(汗)
ただ強いて言うなら、かなり地味で根気のいる作業です。
自分の場合ラジエータの洗浄やらエア抜きやらを、
あーだーこうだやっていたら、4時間くらいかかりました(苦笑)
でも、ブレーキやエンジンのオイル交換に比べて、
注意してやればいきなり走行に関わる物でもなく、
液体系?の作業の入門としてはなかなか良いと思いますので、
お時間に余裕のある方はチャレンジしてみて下さい。
と、言うことで今回のプロジェクトは無事終了。
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