/R/ サーキット対策!ブレーキフルード交換▼
サーキットを初走行して以来、かなりブレーキのタッチ悪くなったので、
今回はエア抜きを兼ねて、ブレーキフルードの交換に挑戦することにしました。
ブレーキフルードという事で、その名の通り液体系の作業ですが、
ちゃんと手順を間違えずに行えば、それ程難しい物でもありません・・・というより簡単です(苦笑)
ただ、手順を誤って行った場合、かなりの労力を奪われる可能性がありますし、
ブレーキという人命にかかわる部分の作業の為、それなりの注意は必要です。
まぁ、前置きはこのぐらいにして、
今回の作業に必要なものは、ざっと以下の通りです。
ブレーキフルード(交換用)
ペットボトル(古いフルードを回収する容器)
ビニールチューブ(内径5mm程度の物)
メガネレンチ(DAの場合10mm)
助手 or ワンウェイバルブ(両方揃うとベスト)
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これがワンウェイバルブ、普通に買うと意外に高価で助手のギャラと微妙なところ(苦笑)
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フルードは500mlと1000mlの2種類を良く見かけると思いますが、
初めての場合、保険もかけて1000mlのを用意したほうがいいと思います。
グレードはDOT3とか4とか色々ありますが、その辺は自分の走行スタイルで決めてください。
因みに最近の車は純正でDOT4を使用しているらしいです。
ビニールチューブは1mもあれば充分、
それから、助手 or ワンウェイバルブはどちらかが必ず必要ですので、
なんとか頑張って調達してください(苦笑)
ちなみにワンウエイバルブとは、一方向からしか気体や液体を通さないバルブのことで、
ホームセンターやバイクのパーツショップで売られています。
因みに自分は、以前購入した拡散型のウォッシャーノズルに属付していた物を使用しました。
それから、ブレーキフルードは毒素の強い液体ですので、
ちゃんと回収してガソリンスタンド等で処分してもらってください。
さて、必要なものが揃ったら、早速作業開始です。
一人で作業をする場合は、先にワンウエイバルブとチューブを組み合わせて、
簡易エア抜きツールを完成させておく必要があります。
それからエア抜きツールを作成する際には、バルブの向きを間違えないようにしてください。
作業は、ブレーキのマスシリンダーから一番離れた車輪から順に行います。
DAの場合マスシリンダーは運転席側にあり、
ブレーキラインはX配管となっているので、
左リア、右リア、左フロント、右フロント…と作業を行います。
それから作業の前に、現状のブレーキのフィーリングを確り体で覚えておくと、
後で成功 or 失敗を判断しやすいです。
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画像の赤丸の部分がリリースバルブ。
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前に書いたとおり、作業は左リアから行います。
まず車体をジャッキアップしてタイヤを外し、
ブレーキキャリーパーの裏側にあるリリースバルブにレンチをかけて、
チューブを取り付けます。
余談ですが、リアのジャッキアップなので、ギアはバックに入れ、
出来れば車輪止めを使用して、転倒防止を確りしてください。
リリースバルブには、ゴムキャップが付いていますが、
結構知らない間に何処かに飛んでいってしまっている事もあるので、
無くても気にしないで、あったらラッキーと思って大切にしてください(笑)
因みにやり方次第では、タイヤを外さなくても出来ると思いますが、
自分はリアをやる場合は、いつもタイヤを外しています。
リリースバルブにメガネとチューブをセットしたら、
ここから、助手の有無で多少作業の仕方が多少変わります。
と言っても、基本的にはバルブを開けてブレーキを踏み、
古いフルードを排出するだけの作業です。
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フルードの状態が良く解るように、チューブは長めがいいです。
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まず助手が居る場合は、助手の人に運転席に座ってもらって、ブレーキを数回踏んでもらいます。
2・3回踏むとブレーキが固くなってくるので、そのままブレーキを踏んだ状態で足を止めてもらい、
その間にリリースバルブを緩めて古いフルードを排出し、またすぐ締めます。
リリースバルブを緩めた際に、ブレーキペダルがスッと奥に入るのですが、
運転席に座っている助手の人が素人の場合、
驚いてペダルを放してしまうかもしれないので、一言いっておくと良いと思います。
後はこの繰り返しで、ブレーキを踏んでもらったら、リリースバルブを緩め、
リリースバルブを締めたら、またブレーキを踏んでもらい、
チューブにエア抜きの場合は気泡が見えなくなるまで、
交換の場合はフルードの色が綺麗になるまで続けます。
作業は、助手の人と声を掛け合ってリズム良く行うと、スムーズに進むので、
チームワークを大切にしましょう(笑)
続いて助手抜きリリースバルブのみで作業を行う場合ですが、
やること自体はそれ程変わらず、
ワンウェイバルブとチューブで作った簡易エア抜きツールをリリースバルブに取り付けたら、
そのままバルブを緩めてしまい、運転席に座って数回ブレーキを踏み込みます。
2・3回ブレーキを踏み込んだら、一度チューブの状態を確認して、
助手が居る時同様に、チューブにエア抜きの場合は気泡が見えなくなるまで、
交換の場合はフルードの色が綺麗になるまで続けるだけです。
完了したら、最後にバルブを閉めるのを忘れないで、チューブを外してください。
どちらの場合も、作業中はこまめにリザーブタンクの容量を確認して、
底が見え出したらフルードを足すようにしてください。
もしリザーブタンクを空にしてしまうと、そこからエアを吸い込む事になり、
そのエアを抜くためにフルードを全て交換しないといけなくなるので、
くれぐれも注意してください。
左リアが済んだら、後は同様の手順で右リア、
左フロント、右フロントと、全ての車輪で作業を行います。
ちなみにフロントの場合は、ハンドルを左右に切るだけで、
リリースバルブに触れるので、タイヤを外す必要もジャッキアップする必要もありません。
全ての車輪で作業が終了したら、リザーブタンクの量をチェックして、
軽く車を動かしてフィーリングをチェクしてみてください。
作業前に体で覚えた感覚と同等以上になっていれば完了ですが、
慣れない頃は逆に悪くなったように感じる事が多く、
何度もやり直す事になる思います。
というか、自分がそうでした・・・(苦笑)
エンジンを切った状態でブレーキを数回踏み込んでも、
なかなかタッチが固くならなかったりする場合は、エアが残っている可能性がありますが、
成功、失敗のこれといった判断基準がなく、
単純に悪くなったと思い込んでいるだけの場合も多いので、
最初に書いたとおり、作業前のフィーリングは確り覚えておいた方が良いです。
それでも失敗したと思う時は、自分の場合、
エアを抜けやすくするために、キャリパーを軽く叩いたり、
リアのエア抜き時にはサイドブレーキを下ろしてみたりして、再挑戦します。
まぁ、気にしだすとキリが無いので、ほどほどで・・・そのまましばらく乗っていると、
意外と気にならなくなるものです(苦笑)
長々と書きましたが、作業自体は本当に簡単で気軽に出来ます。
リアはジャッキアップが面倒ですが、フロントだけなら10分もかからないので、
自分は洗車と同じ感覚・・・というより、洗車よりも気楽によくやってます。
まぁ、ブレーキフルードのメンテナンスなんて、
普通に乗っている分には車検毎でも充分だと思いますが、
サーキット等でスポーツ走行を頻繁にする場合は、
定期的にエア抜きや交換をすることをオススメします。
そんなわけで、今回のプロジェクトはこれにて終了〜。
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